敏腕社労士が経験した離婚とDVを深堀りすると…
ご相談や感想のメッセージのメールやDMをお待ちしております。さて今回も「共依存」です。共依存が起きるとDVに発展するケースもよくあります。敏腕社労士さんが経験した離婚とDVについてのエピソードからご紹介します。
目次
壮絶な幼少期、そして結婚
彼女は小さい頃から家庭的に恵まれず、一時期は兄弟3人だけで半年間おばあちゃんの家の物置で過ごしたことがあるそうです。
彼女は「こんな環境に負けるもんか!」と周りが学習塾に行くなか独学で有名高校に合格し、部活でもキャプテン。自力で大学も卒業し、社会人になっても中心的な人物でバリバリ働く社員でした。
そして、あるプロスポーツを職業としている男性と出会いました。
お互いに惹かれ合って付き合うようになったある日、こう言われたそうです
「君がいないと僕は生きていけない」
自分を必要としてくれる人に出会ったのです。いま思えば境遇がそうさせたのかもしれません。かわいそうな人を放っておけない性格なのです。
そして結婚、出産。
幸せだったはずが…
幸せな家庭を築けると思っていたのですが…2人目を妊娠する頃から彼が仕事につかなくなりました。
その頃、彼はスポーツ選手としては現役を引退をして一般の職に就いていました。家族のためにと頑張ってくれていたと思っていたのにどこか満足していない様子。
就職してもすぐに辞めてくるようになりました。子供を2人も抱え経済的に困窮し、言い争いが絶えなくなりました。
そして、どんどん罵声が飛び交うようになったのです。
いま思うと、彼もスポーツ選手として現役の道が閉ざされ目標を失い辛かったのだと思います。
もう少し余裕があれば気持ちを汲み取ってあげられたのかもしれません。2人の子育てのストレスもあり、そこまでは気が回りませんでした
最終的にはDVを受け、警察にも保護され、離婚という道を選択しました。

子どものために必死に生きる
離婚の傷も癒えぬなか育児をしながら仕事もして、家庭に資格取得に奔走されました。本当に1人で子供を育てるために必死でした。夜昼働き、社労士の資格を取ろうと思い勉強を重ねました。子どものためにとにかく必死でした。努力の甲斐もあり結果的に社労士、行政書士を取り開業に至ったのです。
現在は子供2人も大学生になり経済的にも余裕ができて家を建てることもできました。
共依存について伝えたところ
僕は彼女とゆっくり話す機会があったので「共依存」について伝えるとこんな感想がかえってきました。
彼女からもらった感想
ここで振り返ってみると、わたしたちも共依存だったのだろうと思います。生い立ちがそうしたのだろうと思います。私がいなければこの人はダメになると言う気持ちで結婚してしまったと。このことをMamoruさんから共依存と聞きました。
かわいそう。私がいないとこの人がいないとだめになると感じる心。共に依存しあうということが、いかに人生を不幸にするのかを勉強しました。
いろいろほんとに苦労はありましたが、
今度は共依存しない方と縁を頂けたらと思っております。
大切なのはここから学ばせてもらうこと
彼女のエピソードを読んで頂いて、いかがでしたでしょうか??なかなか壮絶な経験ですよね。
みなさんも気付いた点をいま一度思い浮かべてみてください。
僕は今回のエピソードから特にこの三点が挙げられると思っています。
- 「共依存」の関係に陥ってしまうと幸福への道は遠のく
- 「共依存」はDVへとつながる
- 幼少期の親子関係・家庭環境は人生に大きな影響を与える
親子でもパートナーでも支え合う事は重要です。しかしそれが強すぎると、どちらかが相手を頼り切る関係になり「共依存」につながります。
良かれと思って実行している事が逆効果になり、結果的に依存している相手の自立する力をそぎ落としていくのです。
今回は深くは触れませんが、彼女の姿勢が素晴らしいのは2人の子どもに対しては自分と同じような悲しい幼少期を過ごさせないようにしている点です。
DVは子どもへのネグレクトにつながることもあります。また子どもに対しても執着が強いと共依存関係になってしまう事もあります。
その点で本当に頑張ってこられたのだと思います。
僕がお伝えすることでもないですが、これからは是非ご自分の幸せの追求に時間を費やしてして欲しいです。きっと良い方と出会えると思います。
共依存とDVの関係
最後に共依存とDVについてですが、共依存関係に陥っていく過程でDVが行われることもしばしばあります。暴力だけでなく、怒鳴り声の恐怖による支配です。警察に保護されるなど外部の力でいったんは落ち着き、謝罪をしてくれるのですがまた時間が経つとDVがはじまる。
相手が謝罪してくれている様子や落ち込んでいる様子を見て「やっぱりわたしがついていないとダメになってしまう。」と考えてしまっては危険です。これこそがまさに共依存の状態です。
こうなってしまっては当時者同士では解決できない状況です。専門家にご相談下さい。
共依存を脱出する5つの方法
(DVに発展してしまっている場合は必ず専門家に相談しましょう)
・自己肯定感を高める
・自分で判断して決めるクセをつける
・人生の主役は自分だと決める
・他人を気にしない
・共依存の相手から物理的に離れる
いかがでしたか。実行できそうでしょうか?実際はなかなか難しいですよね。自分では解決できない状態の方も多いので、
客観的に判断してくれる第三者に相談するのが一番です。もし直面している方がいらっしゃいましたら応援しています。
自分の人生をパートナーと一緒にに幸せなものにしていきましょう。恋愛相談、婚活相談をお待ちしております。